下取りは新車を買う時にディーラーから愛車の値段を割り引いてくれるもので、買取は中古車の買取専門店が直接車を買取ってくれることです。
■大抵の場合、買取の方が高値が付くことが多い
下取りと買取、どちらを選べばより高値で売れることが出来るかということですが、大抵の場合は買取専門業者に売却した方が高値が付くことが多いです。
ディーラーの下取りはイエローブックという中古車の査定基準となるものを参考に価格を決めますが、買取業者は多くがオークションで価格を決めるため、その時々の中古車相場がダイレクトに反映されやすいのです。
また、ディーラーは新車を売るのが仕事で、中古車を売るための販路が非常に狭いのですが、買取業はそれとは違い中古車の販路がとても広いのでその分高値で引き取ることが出来ます。
ただし、まれに下取りの方が高値が付く場合もあります。ですのでまずは買取業者に見積もりを出してもらい、そのあとにディーラーに下取り額を必ず出してもらって下さい。
■買取業者によって査定額は異なる
買取業者の買取査定額は業者によってかなり違ってきます。
先ほど言ったように、業者はオークション相場を元に買取る場合が多いのですが、業者ごとにそのノウハウなどは大きく違います。経験なども関係してくるんですね。
また、ある業者では買取りたい車のニーズが非常に高いので高値でも買いたいという場合があったとします。しかし、別の業者ではその車のニーズがあまりないので、それほど高値で買取りたくない場合などもあります。
このように、買取業者によって買取査定額は大きく変わってきますので、愛車の売却を検討している時は絶対に複数の買取業者に見積もりをもらうようにしましょう!
中古車を売却する時に必要な書類は以下のようなものです。忘れずに準備しておいて下さい。
自動車検査書
いわゆる車検証です。車検証は車に常備して置かなければならないものなでの、すぐに用意できると思いますが、万が一紛失してしまった場合は、運輸局で再発行してもらう必要があります。
自動車納税証明書
自動車納税証明書は車検を受ける時に必要な書類なので、売却する時は必要になります。紛失してしまった場合は、税事務所での再発行が必要です。
実印
売却時には委任状や譲渡証明書などに捺印する必要があるので、実印も用意する必要があります。
印鑑証明書
その名の通り、実印がちゃんと登録されたものかを証明するものです。印鑑証明書は3ヶ月以内に発行されたものが必要なので注意して下さい。
自賠責保険書
任意保険ではなく、強制保険の加入証明書です。自賠責保険書がないと売却できません。紛失の場合は保険会社に再発行してもらいましょう。
委任状
車の名義変更を買取店に任せる時に必要になる書類で、実印での捺印が必要になります。委任状は買取店で用意してくれます。
譲渡証明書
その名の通り、売却する車を譲渡する証明書で、買取店で用意してくれます。
住民票
もし車検証の住所と印鑑証明書の住所が異なる場合に必要となります。
リサイクル券
もし自動車リサイクル券を預託している時はリサイクル券が必要です。紛失の場合は「自動車リサイクル料金の預託状況」というものを印刷すればOKです。詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。→自動車リサイクルシステム
基本的にキャンセルは出来ません。
■売買契約後のキャンセルは契約違反
買取店は車を買取ったら、オークション出品や販売などの準備に入ります。中古車は価格が変動しやすいので、素早く流通させる必要があるわけです。
それなのに、いきなりキャンセルされたら買取店は大きな損害をこうむりますよね?
ですので、基本的にキャンセルは出来ませんし、民法上でも原則として一方的なキャンセルは出来ないことになっています。
■キャンセル料を払えば戻ってくることも
ただし、契約書などに契約後のキャンセルについての説明があり、キャンセル料を払えば契約を解除出来る場合がありますので、契約前に確認することと、、もし契約後にキャンセルしたい場合はすぐに買取店に連絡を入れてみてください。
ただし、すでに売却した車が買取店の手元にない場合、キャンセルはほぼ不可能だと思って下さい。
キャンセル出来る場合、キャンセル料は買取店によって違ってくると思いますが、もし法外な料金を請求された場合はそれを無効と出来る場合もありますので、そのような場合は消費者生活センターなどに相談してみてください。
■売却契約はよく考えてから
愛車の査定をしてもらったら、業者間の査定額をよく吟味し、納得してから手放すようにしてください。
それと、何か心配なことがある場合は契約前に査定員などに確認するようにして下さいね。
ローンが残っていても、買取はしてもらえます。
■査定額からローン残高を返済
車にローンが残っていて売却する場合、あなたの車の査定額から残りのローンの残高を買取業者が返済してくれます。
なので、あなたにはローンの残高を差し引いた金額が支払われます。もしも査定額よりローンの残高が上回っている場合は、残りの不足分を買取店に支払う必要があります。
その時一括が無理ならローンで支払うことも可能なところが多いです。
■下取りの場合
買取ではなく下取りの場合は、購入する車の代金に不足分を上乗せして支払うことが一般的ですが、その際にローンを組むことも可能です。
■まずは相談
買取店によっても違ってくると思うのですが、殆どの場合は問題なく売却することが出来ます。
何か不安なことがあればまずは買取店に相談してみてください。一番良い売却方法を提案してくれると思います。
買取店によっても違いますが、基本的にかかりません。
■査定額に組み込まれている
大抵の場合、販売手数料などの諸経費は査定額に含まれているので、売却時にお金を払うことはありません。
ですが、まれに査定額と諸経費を分けている買取業者もいますので、事前に確認しておいて下さい。
念のため、売却の際にかかるであろう諸経費にどんなものがあるのかを記しておきます。
査定料
車の買取査定をする費用です。持ち込みの場合は無料でも、出張査定の場合に料金がかかる場合もあります。
名義変更料
あなたの名義から販売店の名義にするための手数料です。
印紙代
所有権の譲渡や登録抹消手続きにかかる印紙代です。
引き取り手数料
売却する車を家まで引取りに来てくれる場合の手数料です。
■下取りの場合の費用
買取の場合は無料で行ってくれることが多いですが、ディーラーに下取りに出すと、下取り手数料や手続き代行費用なんかがかかる場合があります。
1万円くらいはかかるのでバカにできません。
下取りを予定してこれらを請求された場合は、「他のところでは無料だったけど」と言って無料にならないか交渉してみてください。
買取店によっても違いますが、およそ数日後から1週間以内が多いです。
■入金日は前もって確認
買取店が提示した査定額に納得したら、各種契約書類を用意して、それらが揃えば契約終了となります。
即日現金買取というお店もありますが、たいていの場合は契約終了してから数日後から1週間以内というのが一般的です。
買取代金は銀行振り込みで、契約時に入金日などの説明があると思いますが、もしないようなら事前に確認することを忘れないでください。また、振込が
されていないなどのトラブルがあることもまれにあるそうなので、振込日に口座を確認し、問題なく振込まれているか確認してください。
■買取時に戻ってくるお金
車を売った時に、税金や自賠責保険の未経過分が戻ってくると思われるかもしれませんが、これらは査定額に織り込み済みなので、戻ってきません。
ですが、任意保険を一括納付していて残りの期間が残っている場合は、返却されることがありますので、契約している保険会社に問い合わせてみてください。
■売却時のリサイクル料金は戻るのか?
リサイクル料金は買取店の売却時の査定額に含まれている場合と別に支払われる場合があるので、必ず買取店に確認しておいて下さい。
車検が切れていても、買取してくれます。
■諸経費がかかる場合がある
車検が切れている場合、買取店まで行って査定をしてもらうことが出来ないので、出張査定をしてもらう必要があります。出張査定は無料のところが多いですが、なかには手数料を取られる買取店もあるので、注意が必要です。
また、車検が切れるとその車はそのままでは行動が走ることが出来ませんので、運搬用のトラックを手配したり、仮ナンバーを取得したりする必要があります。その際の手数料が加算されることがあります。
■車検が切れる前に売却を
車検が切れていると、余計な手数料がかかる場合が多いので、車検が切れる前に売却するようにしましょう。
ちなみに、車検が長く残っている方が査定はアップしますが、だからと言って車検をわざわざ通すのはやめたほうがよいです。
車検には少なくとも10万くらいはかかります。車検がながくなっても、それで10万以上の査定額がアップされることはありません。ですので売却を決めたら車検が切れる前に早めに買取店へ査定を出してもらって下さい。
こんな時、一軒一軒回っていたら相当時間がかかりますので、一括査定されることをオススメします。
■中古車の相場は日々変化するので、数日くらいです。
買取業者は通常オークションの相場を元に買取額を決めています。中古車のオークションは全国各地で毎日のように行われています。
オークション相場は日々変化していて、数日違うだけで値が一気に崩れることもあります。ですので、買取業者としては査定額を出したらすぐに売却してもらわないと、損失を出す恐れもあるんです。
■査定額に納得したらすぐに売る
買取業者にさていしてもらい、その価格に納得したのならば、すぐに売却したほうが良いです。
先ほど言ったように、相場は常に変動していますので、1週間違うだけで一気に査定額が落ちることもあるからです。
ですので、1週間前は50万円と言われていたのが、1週間後には45万円と再査定されることも多々あります。
買取業者も商売ですので、値が崩れた中古車をわざわざ高値で買取るなんてことはしないわけですね。
ただし、買取業者によって査定の有効期限は違いますので、必ず査定してもらった時に確認してください。それでも査定額が変わらないのは1週間くらいが限度のところがほとんどです。
■少しでも高く売るために
おそらく営業マンからは「本日中に決めて頂ければもう少し高く買取ります」と言われると思います。そこで納得したのなら売却すればよいのですが、それでは非常にもったいないです。
愛車を売る場合は、かならず複数の買取業者に査定をしてもらって下さい。査定額は業者によってマチマチです。10万円くらい違うなんてことも普通にあり得ます。
そしてこの査定額を業者間で競わせ、買取価格を上げる交渉をします。
そうすれば効率よく一番高く買ってくれる業者が見つかりますので、まずは一括査定を利用するのがオススメです。
そして、納得できたら値が落ちる前に、早めに売るようにしてください。
■程度にもよりますが、買取は可能です。
事故車と言っても二通りあると思います。
事故を起こして修復したことのある車と、修復しないで事故を起こしたそのままの車です。
この場合、修復歴のある車は普通に買取ってくれると思いますが、もちろん査定額は大幅に下がってしまいます。
逆に修復していないで、事故を起こしたままの状態の車ですと、買取店は修復した挙句に修復歴のある車として販売しなければならず、この場合は車種によっても違いますが、買取が付かない場合もあります。
ですので、もし事故の過失が相手にあり、保険で修理が可能でしたら修復してから査定に出すようにして下さい。
保険も無理で、もはや走行も困難な場合でも、念のため買取業者に相談してみてください。やはり買取不可能な場合、下記のようなサイトが有りますので、買取ってもらうことは可能ですよ。
■改造車の場合
改造車も買取は可能ですが、買取業者によって査定額がかなり変わってきます。
これは買取業者が改造車を専門に扱っているような販売店を持っている場合、他店よりも圧倒的に高く買取してくれます。
逆に改造車を取り扱っていない場合は安くなる場合が多いです。
ですので、査定は絶対に複数の買取店にお願いして下さい。数十万円違ったなんて話も聞いたことがあります。
それと、社外品ではなく、純正のパーツも持っていたら、それも付けたほうが査定は高くなると思います。
■買取可能なお店もあります。
一昔前は10年以上経つとほとんど買取額がつかないのが普通でした。
しかし、今は流通経路が拡大し、日本で需要がなくても東南アジアなどへの輸出の販路が構築している販売店もあります。
また、10年以上経っても一部では人気のある車種もありますので、10年以上経過しているからすべての車が買取不能というわけではありません。
ただし、そうはいっても買取額がつかない場合が多いですし、高額査定などはそれほど期待出来ないでしょう。
■まずは買取業者に査定してもらう
ダメかな?と思っても買取業者に査定してもらって下さい。一括査定サイトを利用すれば無料で査定額がわかりますので、それで買取額が付かなかった場合は、廃車専門の買取業者に査定してもらって下さい。
こちらは事故車や古い車などを専門に買取る業者なので、他で査定額がつかなくても、こちらでは結構高値で売れることもありますし、廃車費用なんかもかかりません。
ディーラーにタダで処分してもらったりするのは非常にもったいないので、ぜひ利用してみてください。